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責任と権限この言葉をきちんと理解しよう


責任って「自分の事として一生懸命頑張ること」ではない...

自己PRなどの中に「責任感がある」という言葉を使う学生がいます。そのような学生に「責任感があるってどういうこと?」と聞くと、エピソードを話してくれたりします。その中には、責任感について話していないように聞こえる学生がいます。ある時その学生に「責任」の意味を聞いたら「自分のことと考えて一生懸命頑張ること」と答えてくれました。確かに中学校や高校で「自分事として行動する」ことを目的に、教員が責任感を持とうなどという場合もある気がします。

責任を取るためには「成し遂げる」という結果が大切

でも、社会人としての責任感は違います。責任とは「立場上、当然負わなければいけない任務や義務」であり、「成し遂げる」という結果が大切です。つまり、責任感とは「成功させる覚悟」のことだと私は思っています。責任が「負うべき義務」な訳ですから、それを感じる心である責任感は「必ず義務を果たす」という思いであるべきです。ドラマなどで「責任をとりますからその仕事を任せてください。」などという場面に出会うことがあるのですが、これは「私に失敗はありません。必ず成功させますから、その仕事をやらせてください。」と同義で、責任感がある人にとって、めったに使う言葉ではありません。責任を全うするために必要なのは「成功させる覚悟」イエスと言ったからには、必ず絶対にやり遂げることではないでしょうか。

また、辞書では「自分のした事の結果について責めを 負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと」も責任の意味として書いてあります。政治家や組織の責任者が何か失策を犯した場合に使うので、このような意味が定着したと思われます。「責任をとって辞めます」などの使用法です。本来であれば「責任が取れないので辞めます。」が正しい用法なのではと思ってしまいます。片方の意味である「立場上当然負わなければならない任務や 義務。」を果たせなかったのですから、責任はとっていませんよね。

社会では「責任感がある人」は「一生懸命やる人」でも「自分事として考える人」でもありません。当然、結果にコミットしてくださいと言いたくなります。「責任感がある人=成功させる人」です。イエスと言ったからには、必ず、絶対に、やり遂げるのが責任感と考えます。

学生の皆さんって権限持ってる?

また、責任と対で使われる権限という言葉があります。学生に「高校時代の生徒会には権限あるの?」と訊くと「ない」と答え、「権限を持った生徒は高校に存在するの?」と訊く「いない」と答えるので、「じゃあ、誰が権限を持っているの?」と訊いたら「学校長のみ」と答えてくれました。それも寂しい答えですが、学生にとっては確かにそうなのかもしれません。

権限とは責任と共に与えれるもので、社会では「組織内で任せられたある目的を達成するために、個人がその立場で持つ権利、権力」のことです。管理職にならなくても責任を任された場合は権限も持ちます。たとえば、飲食店のアルバイトが、お客様が来た時に自分の判断で席に案内すること、なども自分の判断で出来る範疇も権限です。権限がなければ仕事をすることは難しいです。そのことを踏まえて自分の権限を考えてみてください。

組織の目的と自分の権限を把握し、連絡・報告・相談を繰り返しながら、仕事を進めることが出来る人が仕事が出来る人となります。アルバイトやサークルで責任と権限について考えながら活動してみてください。そして、目的を達成してください。そのような行動が社会人としての訓練になり、面接で話すべき事柄になっていきます。

覚悟って大事...

仕事本気で考えて覚悟をもって取り組む人を何人か見たことがあります。自分の権限をフルに使い覚悟を持って物事に取り組む姿...その覚悟を感じた私は、その人たちに惚れ「チョーカッチョイイ」と思いました。そして、今は自分もそうなりたいと努力しています。

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