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ビジネスに挨拶って大事って言うけど...


型を覚えることがビジネスマナーを習うこと?

「失礼いたします」「本日はよろしくお願いいたします」「ありがとうございました」「おはようございます」etc.挨拶って大事ってよく言います。そのため、ビジネスマナーの一環としてその練習をすることがたまにあるのですが、その時に思うことがあります。マナーを実践練習するとき、礼の角度や手の位置、言葉を出すタイミングや文言、学生たちが気にするのはそのようなことです。そんな学生達...型は大事なことかもしれませんが、それ以上に大事なものを忘れている気がしてなりません。

型より大切なものがビジネスマナーにはある

型は完璧にこなせるに越したことはないのですが、型は完璧で、でも挨拶としては最低という場合があるのです。学生と練習をしているときに、そのような挨拶に出会うことがあるのですが、その一番まずい部分「目が笑ってない」です。本来であれば挨拶は心でするものですが心を入れていない。そのため「目が無表情」になり、その目が心の中を表していると感じる。このような感じです。

例えば「本日はよろしくお願いします」という言葉は「忙しい中、私の為に時間を割いていただいて感謝しています」や「私は目の前にいるあなたと信頼関係を結びたいと思っています」「私は今日あなたとコミュニケーションをとることで分かり合いたい」などの感情が裏側にあり、それを音として意味を持たせて発したもののはずです。

礼の角度や手の位置、言葉を出すタイミングや文言などは完璧で、心が入っていない言葉に皆さんはどんな感情を抱くでしょうか。「邪心」「策略」「欺瞞」など負の感情を感じる人がほとんどなのではないでしょうか。また「本気で思っていないんだ」と感じ「寂しさ」「憂鬱」「悲しさ」など負の感情が湧いてこないでしょうか。

このような、言葉から感じるメッセージと言葉以外から感じるメッセージが違うことをダブルバインドと言うそうです。詳しく知りたい方はこちら...田坂広志 [田坂塾・塾長、多摩大学大学院教授]ダイヤモンドオンライン

ダブルバインドにならないために

ダブルバインドがあると受けた側は「本当はどうなのだろう」「どんな感情や考えがあるのだろう」などと悩んでしまいます。上記の場合は悩んだ中で、コントロールしづらい目の表情をよりどころにして「邪心」「策略」「欺瞞」などを感じるわけです。

仲間と楽しく会話している時には、ダブルバインドは出ることはありません。しかし、慣れていないビジネスシーンで型から入ろうとするとこのようなことが起きてしまいます。心を込めることが一番大切なはずなのに、それを忘れて型を完璧にすることが大事と考えた弊害です。ビジネスマナーをしっかり習得するためには「心」が最も大切と考えてください。

「ありがとうございます」という時に心から「ありがとう」と思っていたら、自然と目も笑います。就職試験は本音で行け。本音を語って問題があるというなら、良く調べて、よく考えて、本音を語れる心を創れと学生に言うのですが、それはダブルバインドが出ないようにするという理由もあります。

人間の五感は敏感です。ちょっとした違和感も察知します。ぜひ、心がこもったビジネスマナーを使えるように「ビジネスマナーは心がら」と考え習得してください。

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