働くってなんなのでしょう?
❖働く意義って何だろう?
この動画を見て皆さんはどう考えますか。働くってなんなのでしょう。動画の意図とは違うとは思いますが、彼らの不幸と我々の幸せが浮き彫りにされた動画と感じ、リンクしてみました。我々は幸せです。「自分のしたことが人の役に立つ生活」「賃金という誇れるお金をもらえる生活」「それを自分の自由に使える幸せ」この動画に出てくる彼らにとっても、私たちにとってもそれは同じです。日本という国に生まれ、働くという当たり前の幸せを、何の疑問もなく、時には幸せとも思わずに過ごしている我々の心に突き刺さる動画だと感じました。
❖前にブログで紹介した三人の石工の話
このブログの中で働く目的を前に語りましたが、この動画が、この映画が、それを象徴していると感じています。そのブログの中で語った下記のことをこの動画が語ってくれています。(12月20日ブログ「働く目的が安定・お金、私もそうとは思います」より抜粋)
三人の石工の話がある。何をしているかを聞かれて、それぞれが「暮らしを立てている」「石切りの最高の仕事をしている」「教会を建てている」と答えた。第三の男こそマネジメントの人間である。第一の男は、仕事で何を得ようとしているかを知っており、事実それを得ている。一日の報酬に対し一日の仕事をする。だがマネジメントの人間ではない。将来もマネジメントの人間にはなれない。問題は第二の男である。熟練した専門能力は不可欠である。組織は最高のスキルを要求しなければ二流となる。だがスペシャリストは、単に石を磨き脚注を集めているにすぎなくとも、重大なことをしていると錯覚しがちである。専門能力の重要性は強調しなければならない。しかし、それは全体のニーズとの関連においてでなければならない。『マネジメント―課題、責任、実践(中)』(上田惇生訳、ダイヤモンド社)
第一の男(石工)は「収入を得るため」に働き、第二の男は「自分の能力」を誇りに働いています。第三の男は「最終的な世の中への貢献」を見据えて仕事をしている。つまり「仕事を通じて社会に貢献するため」に働いているということです。
どの働き方が素晴らしいということはなく、すべて働き方としては素晴らしいと思います。それぞれの視点が働く上で必要です。ドラッカーはマネジメントの人間は仕事の目的として「社会貢献への貢献」を第一義に持つべきであると考えています。(この文は「自分達のスキル」を目的にすることに対する警鐘を鳴らすことが趣旨ですが...)
学生からも「実際働く目的はカネなんですよ」「なんやかんや言っても安定が目的です」とよく言われますが、それに対して私は「その考えで問題ない」と言います。でも、それだけだと「人生寂しくないか」とも問いかけます。就職活動をする中で、自分の働く目的を本気で考えてみませんか。当然、それが志望動機にもつながるはずです。
まだ、この映画上映しているのでしょうか。なぜ働くかに答えをくれると感じたこの映画、もし上映しているようであれば、是非、見に行きたいと思った祝日の夕方でした。