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人事の気持ちより自分の気持ちを大切に...


そうだよね...突然「仕事とは」って言われても困るよね...

ある学生が「あなたにとって仕事とは?」という問いに対して、「社会貢献をすること」と答えていました。前にドラッカーの言葉を引用しながら「企業の目的は利益ではない」「利益は企業が企業の役割を果たす手段である」「企業の役割は社会の役に立つことである」という講義をしたのですが、その言葉が頭に残っていてくれたのでしょう。その学生に訊いてみました「社会貢献って何?」「あなたにとっての仕事が社会貢献なの?」「で...その社会貢献を真剣にしたいと思ってる?」そうすると頭を抱えて「ウムゥ.........」という感じでした。どうも実感がわかない様子です。

学生たちにはいつも「心から思えないことをエントリーシートに書くな」と言っているので、さらに悩んでいる様子です。「社会貢献」というフレーズに対して「あまり思ってないよね」と返してみました。図星だったようで「そうなんです...でもどう書けばよいか分らなくて...」というので、私の仕事に対する気持ちを話してみました。

仕事に対する私の考え

私にとって仕事とは、お客様である学生と一緒に悩み考えて、将来の道を創るお手伝いをすることです。学生と一緒に考えていくことで、学生が目標にする何かを達成した時には自分のことのように嬉しく、それが私のやりがいにつながっています。さらには、それを続けることによって有能な学生を世に送り出すことが出来ればそれが社会貢献につながるとも考えます。

これは、50過ぎたオヤジの気持ちなので、もう少し学生に近いところで、20代の私の思っていた仕事とは、についても話してみました。20代の私は洋服の企画をなりわいとしていました。自己顕示欲の強い私は、仕事は自分を表現することと考えていました。要するに「ボクの企画ミテミテ!!カッチョイイデショ」です。そして、自分が提案した企画がヒットすることがやりがいでした。さらには、良い企画を世に送り出すことによって、お客様に満足感を与え、社会貢献につながります。(当時は社会貢献なんて考えていませんでしたが...)学生に対しこの話をした後「今の私の自己顕示欲の強さや目立ちたがり方を見てわかるよね」というと学生は大きくうなずいていました...ナンデダァ!!

自分のフィールドで勝負した方が...

「企業の目的は社会の役に立つこと」と考えると「仕事とは社会貢献をすること」で間違いはありません。でも、正解を探して「そう言えば人事に気に入ってもらえるかもしれない」と社会貢献というのはやめた方が良いです。人事はそれを見抜きます。自分にとっての仕事を自分なりに考えてください。その時、学校生活や部活・アルバイトなどで感じたモチベーションの泉源を思い出してください。それが、答えになるはずです。仕事をしている私達にとって、社会貢献は結果としてついてくるもので、思いの一番最初に来る方はそんなに多くないと思います。

人事に合わせて正解を探すことはやめて、自分のフィールドでモチベーションを考えて答えを出すこと。そのフィールドの中で勝負していくことが、皆さんの勝ちを決めるのではと考えて、指導している今日この頃です。

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