top of page

JOB. HUNTING.

TEXT. BOOK.

     就職活動が
          人を成長させる
  「素直さ・主体性・協調性」
         社会人としての考えを
           創る活動が就職活動
         そのために今できること
理念​

The best way to predict your future is to create it.-Peter Drucker

未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだピーター・ドラッカー

​降ってくる未来を待つのではなく、自ら未来をつかみ取る。就職活動を行うにあたり最も大切なことはこの気持ちです。また、就職はゴールではないスタートです。就職の先にある未来を明確にイメージし、そこに向かって決してあきらめないことが将来の幸せを創ります。未来を創るためには未来を創り上げる考え方が重要となります。その考え方を研究し続けるゼミが「就活ゼミ:ジョブハンティングセミナー」です。

​幸せな将来を創ることに早すぎるということはないです。是非、このホームページを使って、将来を考えて欲しいと考えています。

4-8 「Plan​」計画する

次に、リストに入れる項目を決めていきます。リストを作るにあたり「顧客の名称(企業の名前)」「取引先担当部署」「取引先担当者名」「当社担当営業課・営業担当者名」が最低必要な項目と考え、リストの項目に加えます。そこからリストの項目を作るために幾つかの仮説を立てます。

  • 年間取引額の多い企業が顧客としても大口になり、営業をかけるメイン企業である

  • 今まで取引をした品目によって当社に望むことが違うため営業手法を変えることが必要

  • 顧客が自社と競合する企業と取引がある場合、競合対策が必要で営業手法を変えるべき

  • 各顧客によってIT機器の導入状況が違い、購買行動に大きな違いがある

  • その他、顧客独特の事情で営業手法を変える必要がある場合がある

この五つの仮説からリストにする項目に「年間取引額」「主要取引品目」「競合」「IT機器導入状況」「備考」の5つを加えることにしました。

さらに、どのようにして顧客リストに載せる企業をピックアップするかを考えます。ここでも幾つか仮説を立てていきます。

  • 年間取引額の多い企業は当社の製品に信頼を持っている企業の可能性が高い

  • 長期間にわたり当社と取引をしている企業は当社に信頼を持っている可能性が高い

  • 当社のPC関連の製品を複数購入している企業は顧客になる可能性が高い

  • IT化に積極的な企業は今後タブレット端末を導入する可能性があるので営業をかけるべき

  • タブレット端末を現在導入している企業は、そのニーズがあるので買い替え需要などがある

  • 現場に一番近く、現場を一番よく知っている営業担当職員が推す企業は重要である

この仮説をもとに上の条件に当てはまる取引先をリストに入る顧客したいと考えました。ここまでのことを決定した段階で一度上司に報告します。

社員A

「顧客リストで入れる項目と顧客リストに載せる企業のピックアップ方法を、このようにしたのですがいかがでしょうか。」

部長A

「どれ、顧客の名称・担当部署・担当者名…一応、基本情報はきちんと入っているようだな。」

社員A

「はい、部長、そこは大丈夫ですよ。今まで何度、部長から指摘を受けたことか…もう忘れませんよ。」

部長A

「そうか、少しは成長したな。年間取引額は良いとして、ここにある主要取引品目はどのようにリスト化するつもりだ。」

社員A

「はい、PCやタブレット本体と周辺機器(プリンターなど)・サプライ品(プリンターのインクなど消耗品)との三つの取引のパーセンテージを記入する欄を作ろうと考えています。その比率で取引の特性を見ようと考えました。PC本体を購入いただいているお客様と、サプライ品の注文しかないお客様では、我社への重要度も期待度も違うと考えました。当然、我社への期待度が違えば、営業手法も変わってきますよね。」

部長A

「なるほど、では、この競合のリスト化はどうする。」

社員A

「はい、当社が新型タブレットで競合するのはX社・Y社・Z社の3社がメインだと考えています。そこで、当社・X社・Y社・Z社・その他の5つの欄を作り、シェア(占有率)をパーセンテージで表示しようかと思っています。」

部長A

「ところで、取引先の規模の欄がないが…」

社員A

「はい、営業手法を探るものとのことだったので、取引先の規模は必要ないと考えました。規模によって営業手法は変わるものですか。」

部長A

「当然だろ。営業やっていてそんなことも知らないのか。」

社員A

「申し訳ありません。それは、取引が決まると大きいから大事にするとか、そのようなことですか。」

部長A「それもあるが、少しでも食い込めれば、そこが突破口になって、将来ビッグビジネスになる場合もある。さらには、もしメインで買っていただくことができれば、当社の社会的信用にもなる。可能性があるなら営業を是非かけたいと考えるからだ。」

社員A

「なるほど、わかりました。企業規模の欄を作っておきます。一概に企業規模と言っても、難しいと思うので、目安として売上高と業種を入れておきますがよろしいですか」・・・

 

このような形で報告は進んでいきます。報告の中でコミュニケーションをとり、それぞれの考え方の差を埋めて同じ考えにしていきます。さらに、報告を通し、上司から承認を貰うことで、上司を味方に付けていきます。報告が終了し承認を貰った時点でPlanの段階が終了です。

仕事をする中で正解は誰も知りません。その中で一番良いと思われる仮説を組み上げて、最高に効果的なものを作りだしていくのです。全体を俯瞰し、もれなく考察し、最高のPlanを組み上げる能力が要求されます。そのため、日々の仕事の中でアンテナを張り、日々の生活の中で勉強し続けることが重要となります。皆さんは学校が終わったら勉強も終わりと思われているかもしれませんが、社会人になってからの勉強が実社会で活躍するための本当の勉強となります。就職試験では受け身の勉強だけではなく、主体的に勉強を続けられるかの能力を見ます。その能力は日々の生活でどれだけ主体的に動いているか、自分を向上させるために努力を惜しまないか、さらには素直に先駆者の話を受け入れ自分のものにするかを見られると思ってください。

また、Plan(計画)には課題発見能力・仮説構築能力なども必要ですが、ゼミのレポートや研究課題などを繰り返すこと、学生時代の起業体験やそのシミュレーションなど仕事の疑似体験で相当しっかりと訓練されていないと、社会人が聞くと陳腐になりがちです。主体性や向上心は学校を出る段階で身につけておいて欲しい能力ですが、課題発見能力・仮説構築能力を向上させる訓練は企業に入ってから実戦で本格的に学ぶものだと考えてください。

bottom of page