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JOB. HUNTING.

TEXT. BOOK.

     就職活動が
          人を成長させる
  「素直さ・主体性・協調性」
         社会人としての考えを
           創る活動が就職活動
         そのために今できること
理念​

The best way to predict your future is to create it.-Peter Drucker

未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだピーター・ドラッカー

​降ってくる未来を待つのではなく、自ら未来をつかみ取る。就職活動を行うにあたり最も大切なことはこの気持ちです。また、就職はゴールではないスタートです。就職の先にある未来を明確にイメージし、そこに向かって決してあきらめないことが将来の幸せを創ります。未来を創るためには未来を創り上げる考え方が重要となります。その考え方を研究し続けるゼミが「就活ゼミ:ジョブハンティングセミナー」です。

​幸せな将来を創ることに早すぎるということはないです。是非、このホームページを使って、将来を考えて欲しいと考えています。

4-6 試験では「PDCA​」を語れ②

さて、前の2例は級長と部長でしたが、別にそのような役職が必要な訳ではありません。最後の事例として、ある高校の野球部で補欠にも入れなくて、マネージャーとしてチームに貢献した例を挙げてみます。

​【○○高校野球部マネージャー】

「行動は成功の原点」私はこの言葉を大切にして何事にも取り組んでいきたいと考えています。高校時代野球部に所属し、甲子園を目指していました。2年の時に怪我をしてしまいレギュラーを諦めざる負えない結果となってしまいました。そんなときコーチからマネージャーを勧められました。選手として甲子園としか考えていなかった私にとって、マネージャーの仕事に魅力を感じることが出来ませんでした。しかし、チームメートに一緒に甲子園に行こうと説得されマネージャーを受けることにしました。選手としてプレイに徹していた時には、①マネージャーは雑用と考えていたのですが、実際は違いました。我々マネージャーはチームの力を伸ばすため、監督・コーチ・キャプテン・選手などと話し合い、チームに貢献する行為を自ら考え行っていくことが仕事でした。②準備や声出しはもちろん、選手への精神的なフォローや相談などを積極的に行いました。そうすることで選手達からの信頼を勝ち取ることが出来たと感じると同時に、チームが一つになって甲子園を目指す雰囲気を創る一助となれたと感じることが出来ました。夏の県大会ではベスト8で敗退してしまい、悔しい思いをしましたが、チームの全員が自分に対し「ありがとう!おまえに支えてもらえて本当によかった」と言われた時には最高な気分で、本当にマネージャーを経験して良かったと感じました。社会に出ても、このことを忘れず頑張っていきたいと考えています。

線①の部分 マネージャーを定義「チームの力を伸ばすため、監督・コーチ・キャプテンなどと話し合い、チームに貢献する行為を自ら考え行っていく仕事」

線②の部分 行った行動「準備や声出しはもちろん、選手への精神的なフォローや相談などを積極的に行いました」…「Do」

マネージャーを「マネージャーはチームの力を伸ばすため、監督・コーチ・キャプテン・選手などと話し合い、チームに貢献する行為を自ら考え行っていくこと」と定義して、「PDCAサイクル」に則ってマネージャー業務を行ったことを示唆しました。さらに、②では、実際どのような行動をとったかを簡単に述べています。さらに、サブ自己PRとして次のようなものも作りました。

【○○高校野球部マネージャー②】

高校時代マネージャーの経験から「失敗は成功の第一歩」と考えるようになりました。マネージャー職に就いた当初、コーチから「周りを見て行動しろ」と叱咤されたことがありました。それまで、自分のことばかりを考え、練習中の道具準備を自分の都合で行い、練習が滞っていることが良くあったことに気付き、先を読んで行動することを心がけました。そうすることによって少しずつ練習がスムーズに進むようになりましたが、たまに他の作業にかまけ、準備を忘れることがあり、なんとかしたいと考えるようになりました。マネージャー全員で話し合い、マネージャー全員で声を掛け合い、情報の共有を図ることに決めると、ミスもなくしっかりと準備が出来るようになりました。さらには、スムーズに練習が進むことで余った時間で、選手の練習に付き合うようにしました。それを続けることで選手との信頼関係も増し、マネージャーを含めチームが一つになったと感じるようになりました。失敗を修正し続けることが、成功に近づく近道であると感じた瞬間でもありました。今後も失敗を恐れず行動をして、失敗の原因を考え修正し、成功を目指すことを続けていきたいと考えています。

このサブ自己PRは「気付き→仮説→行動→検証→気付き→…」が繰り返されるパターンになっています。具体的にマネージャーの仕事が「PDCAサイクル」にもとづいて行われており、きちんとスパイラルアップしていることがわかります。

さて、いかがだったでしょうか。3つの例を見ていただきましたが、すべての自己PRが「PDCAサイクル」を語っています。実をいうと、面接試験で語る自己PRの大多数が、自らが行ってきた「PDCAサイクル」を語ったものなのです。また、意識はしていなかったと思いますが、ほとんどの人が何かを行うとき「PDCAサイクル」を無意識のうちに使っています。自己PRは過去の経験を「PDCAサイクル」で整理して作ると結構な割合で上手くいくものです。また、組織での仕事は、チームで一つの目標に向かって頑張っていくものなので、必ずではありませんが、チームで何かをしたことを語るものです。また、この「PDCAサイクル」を意識して行動すると、物事の進み方がスムーズになります。ただし、それを進めるためには、前項でお話しした、「社会人に必要な能力」の「協調性」「主体性」「責任感」「リーダーシップ」などの能力が必要となります。次の項目では、実際に社会人が仕事の中でどのように「PDCAサイクル」を回し、どのような場面で「社会人に必要な能力」を使っていくのかを、事例を通して見ていきます。

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