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JOB. HUNTING.

TEXT. BOOK.

     就職活動が
          人を成長させる
  「素直さ・主体性・協調性」
         社会人としての考えを
           創る活動が就職活動
         そのために今できること
理念​

The best way to predict your future is to create it.-Peter Drucker

未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだピーター・ドラッカー

​降ってくる未来を待つのではなく、自ら未来をつかみ取る。就職活動を行うにあたり最も大切なことはこの気持ちです。また、就職はゴールではないスタートです。就職の先にある未来を明確にイメージし、そこに向かって決してあきらめないことが将来の幸せを創ります。未来を創るためには未来を創り上げる考え方が重要となります。その考え方を研究し続けるゼミが「就活ゼミ:ジョブハンティングゼミナール」です。

​幸せな将来を創ることに早すぎるということはないです。是非、このホームページを使って、将来を考えて欲しいと考えています。

6-5 自己PRの考え方①

面接は自己PRと志望動機に尽きるとお話ししましたが、その中でも、自己PRは面接のメインディシュです。行動からその受験者の人となりを探る面接においては、今まで経験した行動がすべてです。それを、一番顕著に表すものが自己PRとなります。第1章でSTAR面接の手法を紹介しました。この方法は、学生が経験した出来事において、当時の状況(Situation)で、抱えていた課題(Task)に対して、どのような行動(Action)を行ったか、それでどのような成果(Result)があったかをこの順番で聞いていくものです。ここでもう1度、第1章で紹介した事例を見てみます。

【エントリーシート自己PR内容】

「目標達成に向かい今できることを精一杯やる」私が自負する自らの特徴です。これは、高校時代バレーボール部マネージャーとして培ったものです。1人で部員のことを本気で考え何事にも一生懸命な先輩マネージャーが私達の目標で、同輩のマネージャー2人で部室の掃除やボール拾い、飲み物作りなどできることはなんでもやっていました。続けていると先輩が認めてくれ、可愛がってもらえたことは私の誇りでした。その先輩が引退するとき「○○ちゃんと○○ちゃんなら大丈夫」と言ってくれたことが嬉しい反面、寂しさで号泣してしまいました。「憧れ」であり「最大の目標」の先輩への恩返しとして「先輩を超えるサポートしかない」という気持ちは部活が終わるまで持ち続けた信念です。さらに部長から「チームの一員として県ベスト4を目指し一緒に頑張ろう」と言われたことが心に響き「今できることを考え続け、精一杯やり、チームに貢献する」と心から思い部活を続けていました。どの選手より前に部活に行き準備、最後まで残ってボールやバックなどの片付け、どんな時にも選手へ笑顔で声がけ、マネージャー業務に決まりはないと考え、思いつくことを全てこなしていきました。結果、最後の試合で県ベスト8だった時には、今まで選手が頑張ってきた姿や、マネージャーとして自分が必死にやったことを思い出し、悔しさに涙が止まりませんでした。しかし、その後もらった「マネージャーがいたからここまで来られた」「本当に助かった」という言葉は宝物であり、私の今後の人生の原動力になると考えています。

 

【当時の状況(Situation)に関する質問】

面接官

「あなたのいたバレー部はどんな組織体制でしたか、規模や雰囲気を教えてください」

受験者

「マネージャー2人を含め部員は30人程度でした。顧問が厳しい人だったので上下関係のしっかりした部活でした。また、部長を中心にみんなで目標を達成しようという雰囲気はいつもあったと感じていました。」

面接官

「どんなところにその雰囲気を感じていましたか。」

受験者

「当たり前のように毎日全員が自主練習を行っていたところや、部員たちがミーティングを繰り返して全員でそれぞれの課題を真剣に話していたところなどに、目標に対して真剣な気持ちを感じていました。」

面接官

「マネージャーとしてのあなたの役割はどのようなものですか」

受験者

「ドリンク用意やスコアつけ・道具の準備・部室の清掃・練習の補助などが私達マネージャーの主な仕事ですが、私達マネージャー2人で話し合って、一番部活に貢献できるのは活動中の雰囲気作りと考えて、ボール拾いや道具の準備などどんな時でも駆け足、部員一人一人に毎日笑顔で声掛けなどを徹底していました。」

 

【課題(Task) 行動(Action)についての質問】

面接官

「部の目標は県ベスト4だったとのことでしたが、それを達成するためのあなたの目標はありましたか。」

受験者

「先程もお話しさせていただきましたが、部の雰囲気を良くすることが一番の目標でした。その中で、部活が全員で上を目指す最高の場となれば、と考えていました。」

面接官

「それは、部全体の目標ですか。あなたの目標ですか。」

受験者

「全体の目標ではないのですが、マネージャー2人で話し合って決めた目標でした。」

面接官

「その目標を達成するうえで難しかったことはありましたか。」

受験者

「はい、いつも全員が高いモチベーションを継続することが私も含めて難しかったと考えています。そのため、もう一人のマネージャーや部長と話し合い、部活の時間は声を掛け合うことを徹底していました。顧問に相談し一緒に自分たちができることを考えてもらったこともあります。また、真剣に練習を繰り返しても上手くいかず険悪な雰囲気になることも、まれにありましたが、そのようなときにミーティングで皆を鼓舞することもありました。」

面接官

「相談はあなたから持ち掛けたのですが。」

受験者

「はい、必ずではないですが私から持ち掛ける場合が多かったです。」

面接官

「それは、受け入れてもらえましたか。」

受験者

「たいていの場合、同じように考えを持ってくれていたので、受け入れてもらえました。」

面接官

「たいていの場合ということは、受け入れてもらえない場合もあったのですか。」

受験者

「まれにありました。その時は、自分の中でもう一度考えて、違う形で提案しました。」

面接官

「その事例を具体的に教えてください。」(中略)…

 

【成果(Result)についての質問】

面接官

「相談して行ったそのような行動は、上手くいきましたか。」

受験者

「上手くいったと考えています。例えば、声を掛け合うことや、顧問に相談してマネージャーの私たちがいつも駆け足で真剣に動いたことで、選手たちにそれが伝染した部分もありました。また、ミーティングなどで私たちが真剣に語ることで、さらに挑戦してくれた部分もあったため、そのように考えました。」

面接官

「そうなのですか、苦労して行ったことが上手くいって良かったですね。」(表情の変化を見るための質問。今の話が本気ならば満面の笑みがあるはず。)

受験者

「はい、部活の最後に「マネージャーがいたから」と言われたのは私たちの気持ちが選手に伝わったからだと考えていており、本当に苦労はしましたが、やって良かったと思っています。」(満面の笑みで…)

このエントリーシートと面接内容から、面接官が見ていることを次項で見ていきます。

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