JOB. HUNTING.
TEXT. BOOK.
就職活動が
人を成長させる
「素直さ・主体性・協調性」
社会人としての考えを
創る活動が就職活動
そのために今できること
理念
The best way to predict your future is to create it.-Peter Drucker
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだピーター・ドラッカー
降ってくる未来を待つのではなく、自ら未来をつかみ取る。就職活動を行うにあたり最も大切なことはこの気持ちです。また、就職はゴールではないスタートです。就職の先にある未来を明確にイメージし、そこに向かって決してあきらめないことが将来の幸せを創ります。未来を創るためには未来を創り上げる考え方が重要となります。その考え方を研究し続けるゼミが「就活ゼミ:ジョブハンティングゼミナール」です。
幸せな将来を創ることに早すぎるということはないです。是非、このホームページを使って、将来を考えて欲しいと考えています。
5-4 面接の目的とその手法①
さて、ここまでは面接に臨む姿勢や、面接に対する考え方などを話してきました。姿勢や考え方が分かったところで、面接がどのような意図で行われるか、その目的と面接の進み方、さらには、評価の方法などについてお話していきます。まず、目的は2つあります。1つは履歴書やエントリーシートで知ることができない、受験者の個人的な特性を把握すること、もう1つは入社後のミスマッチを起こさないための、確認です。自社を選んでもらうために、その企業の考え方や働き方を伝える場として面接を機能させることもあります。目的の中で、受験者が考えなければいけないことは「自分の個人的な特性をどのように伝えるか。」という部分に尽きます。では、採用先はどのように、その個人的な特性を見極めているのでしょうか。ここでは、その方法をひも解いていきます。
個人的な特性の見極め方を知るためには、採用側の視点で面接を見ていく必要があります。採用側がどのようにジャッジしているか考えるわけですから当然のことです。さらには、面接官がどのように考えて面接の流れを作っているのか、どのように受験者をジャッジしているのかなどを知れば、「個人的な特性」の伝え方も見えるはずです。面接官はどのように「個人的な特性」を把握しているのか、面接官のための面接マニュアルなどに紹介されている手法を通し探ってみます。
どの面接官のためのマニュアルでも、書いてあるのは「実際に行った行動にフォーカスしろ。」です。「考え」「意見」はいくらでも盛れるということが理由です。学生は自分をよく見せたいと考え「○○のようにすべきと考えています。」などと、熱意をもって語ってくることがよくあります。でも、考えと行動が必ず一致するわけではないですし、考えであれば口でどうとでも言えます。そのため、まずは行動を聞き、その行動に至った考えを聞くことが常識です。つまり、「その場面でどう考えてどのような行動を行ったか」が面接官の知りたいことなのです。行動と、その根っこにある考え方を知ることで、受験者が仕事をどのように進めていくかを探ると考えてください。つまり、面接では、どのような場面に、どのように考え、どのように行動するのかを探っていくものなのです。さらに、面接官の頭の中は、「その、考えや行動が仕事で生かせるか。仕事で成果を出せる行動や考えか。」という命題がぐるぐると回っています。
また、「何に対してモチベーションを持ち、その、モチベーションに対しどのように動いていくのか。」さらには「そのモチベーションの持ち方と、行動が仕事に役立つか」も合わせて見ています。現在、受験者がどのようなモチベーションでその業種・職種を選択し、その職業に就くためにどのように動いているのか。また、将来、その職業に何を求め、どのようにモチベーションを継続していこうと考えているのかなどを探ります。例えば、公務員という仕事にモチベーションがあったら受験者はどう動くでしょうか。希望しているのであれば、仕事について調べますよね。HPですか。本ですか。政策の講演会を探したことがありますか。あなたは、その職業に就くために何をやっていますか。当然、そこを受験しているわけですから、モチベーションはあると面接官は考えます。それを確認するため「現在その職業に就くため行っている行動」も探っていくわけです。
「過去、どう考えてどのような行動を行ったか」を自己PR、「現在その職業に就くため行っている行動」を志望動機と言います。大事なのが、それぞれ「行動にフォーカス」していることです。行動から、その行動を行った際の考え方を探っていきます。その考え方から行動特性・思考特性を探り、自社の求める人物像に合致した人物を採用しようとするのです。
続いて具体的な質問内容を見ていきます。質問にはすべて意味があります。何かを探ろうとして質問をしていく訳です。例えば、ある受験者が面接官から学生時代に力を入れて行ったことを聞かれ、次のように答えたとします。
ショッピングセンターでのカード会員募集のアルバイトに力を入れました。初めてのアルバイトで、何もできなかったところから始まりましたが、アルバイトを行う中で、先輩の指導のもと「人のために何ができるか」という考えの大切さを学びました。心からお客様のことを考え、シチュエーションにあったお客様へのパーソナルな声がけや会話の中で信頼を持っていただくことがやりがいでした。
この回答に対しての質問事例は次のようなものが考えられます。
「なぜそのアルバイトを始めたのですか。」
「具体的にはどのようにして会員を募集していくのですか。」
「先輩の指導とは具体的にどのようなものだったのですか。指導内容を聞かせてください。」
「その指導は。どのような目的で行われたと、あなたは考えますか。」
「その指導受けて、あなたはどのように行動しましたか。また、その行動は何故行ったのですか」
「その、指導を元にあなた自身が工夫したことはありますか。」
「そのアルバイトを行う上でチームの目標はありましたか。」
「その目標を達成するためのあなたの役割はあったと考えますか。もし、あるなら何ですか。」
「アルバイトをする上で、最も上手くいかなかったことは何ですか。」
「それに対して、あなたはどのように考え、どのように行動しましたか。」
この場合、質問の意図として、受験者がどのような時に、どのようなモチベーションで行動を起こすのかその特徴を探ること。指示に対してどのような受け取り方をして、どう考え、どう行動するのかを探ること。物事が、上手くいかないときに、どのような考えで、どのように行動するのかを探ること。それぞれの質問にはこのような意味があります。行動に注目して、その時の考えを聞くことを繰り返していることが分るかと思います。また、チームで仕事を進める際のコミュニケーションの特徴と、チームにどのように影響を与える人材なのかも探っています。このように、行動を通し考え方を探り、仕事を行う上でどのような役割を担ってくれるかを探るものだと考えてください。