JOB. HUNTING.
TEXT. BOOK.
就職活動が
人を成長させる
「素直さ・主体性・協調性」
社会人としての考えを
創る活動が就職活動
そのために今できること
理念
The best way to predict your future is to create it.-Peter Drucker
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだピーター・ドラッカー
降ってくる未来を待つのではなく、自ら未来をつかみ取る。就職活動を行うにあたり最も大切なことはこの気持ちです。また、就職はゴールではないスタートです。就職の先にある未来を明確にイメージし、そこに向かって決してあきらめないことが将来の幸せを創ります。未来を創るためには未来を創り上げる考え方が重要となります。その考え方を研究し続けるゼミが「就活ゼミ:ジョブハンティングゼミナール」です。
幸せな将来を創ることに早すぎるということはないです。是非、このホームページを使って、将来を考えて欲しいと考えています。
3-6 協調性
協調性と辞書で引くと「他の人と物事をうまくやってゆける傾向や性質。」となっています。ここでは、仕事の上での協調性(企業が望む協調性)について考えていきます。他の人と物事をうまくやっていくためには「場づくり」が欠かせません。学校のサークルやクラスなどでは、皆が認め合い、仲の良い場となっていれば有意義な学校生活を送れます。また、部活の場合、皆が切磋琢磨しながらも、一丸となっていれば強い部活になるでしょう。そのような「場」を創ることができる特性を協調性と言うのです。また、「場」とは「ある事が行われる所」です。何かが行われている訳ですから、そこには目標があります。例えば、あるサークルでは「全員が楽しむことが目標」、ある部活では「インターカレッジ優勝が目標」など、それぞれ目標のもとに人が集まってきています。協調性はこの目標に対して全員を同じベクトルにする力とも言い換えることができます。
これには、主体性の項目でお話しした、「行動」「目標」「目的」の関係が大切になります。協調性を発揮するには、様々な人が考える目標を探ることから始まります。その中で、皆のモチベーションを上げ、かつ、大多数の共感を得ることができるものを見定めます。さらに、その目標を広め、全員のものとする力が必要です。そのために、目標の先にある目的を考え、それに注目します。目標と目的の関係は「道標」と「ゴール」の関係と考えてください。物事にゴール(目的)を描き、全員が迷わないために道標(目標)を設定するというイメージでしょうか。一気通貫した目標と目的には説得力があります。また、良い目的には、人々を本気にさせる力があります。それを、探し出すことが協調性を発揮する第一歩です。
例えば、先程、例に挙げたサークルでは「人間関係の幅を広げて大学生活を有意義にする」という目的のもと「全員が楽しむこと」を目標にサークルとして活動するなどです。皆が賛同する目的を見出すことができれば、全員のベクトルが強固なものとなり目標に対し強い組織を創ることができます。協調性を「場づくり」と考えた場合、ゴール(目的)を明確にして、そこにたどり着く道のりを探す能力が必須となります。また、その描いた道のりに的確な道標(目標)を設定する能力も必要となります。
また、その上でグループ全員と同じベクトルを持つ必要がありますから、分かり合う能力(コミュニケーション能力)も重要になってきます。例えば、前に紹介したペットボトルツリーであれば、次のようになります。
皆がやるから仕方なく作業をする人の目的は「皆から嫌われない」目標は「とりあえず言われたことをやる」となります。また、ノルマを果たすことが大切と考えた人の目的は「ペットボトルツリーをしっかりと作り上げる」目標は「目の前の目の前の作業をしっかりと行う」となります。また、皆の感動で商店街の活性化と考えた人の目的は「来訪者の幸せな気持ちを創り出すことで商店街のファンを増やす」目標は「巨大イルミネーションツリーで来訪者に感動を」となります。すべての場合、行う行動は「ペットボトル洗い」などになるという図式になるでしょうか。
このような異なった価値観を持った人に対して働きかけ(コミュニケーションをとり)最終的に全員のベクトルが一つになるように調整する能力が協調性と呼ばれるものになります。仕事をするうえでは利害が相反することが間々あります。さらには、今回の場合と違い、目的が同じでも、目標が違って対立する場合も存在します。そのような中での調整能力なのです。つまり、協調性を発揮するために必要な力ことは、
物事にゴール(目的)を描き、全員が迷わないために道標(目標)を設定する
他人が書いたゴール(目的)と道標(目標)を理解し受け入れる
分かり合う能力(コミュニケーション能力)
となります。
この3つを駆使し、チーム全員のベクトルを合わせるために調整し、場を創る能力が、社会が求める協調性なのです。協調性を語るときに自分を殺して相手に会わせることと考える方もいるようですが、組織を上手く回すためにそれは得策ではありません。自分を殺して相手に会わせるほとんどの場合、相手の考えを理解できていないからです。考えを理解せずに、目的が心から分からずに仕事を行えば、ほぼ100%その仕事は失敗します。つまり、分かり合ったうえで心からその目的を達成しようという気持ちを持つことが大切なのです。
このように解説をする分には簡単なのですが、仕事をしていると、協調性を発揮し調整を行い、全員のベクトルを同じ方向にすることは本当に難しいと感じます。私も、どうすれば協調性が発揮できるかを、いつも考え続けています。一人一人の考えが違うのは当然です。また、人の気持ちを変えることは至難の業です。それを同じベクトルに調整するのですから、相当強烈で心に響く目的を提示できなければ、なかなかできるものではありません。これは、ほとんどの社会人にとって切実な課題なのではないでしょうか。しかし、仕事をする上で協調性は大事なものです。分かり合い目的を共有して、仕事を進めていきたいものです。それができれば、ほとんどの仕事は成功するのではないかと考えます。皆さんも、今できる経験の中で是非、協調性を発揮する努力をしてみてください。その努力が皆さんを成長させるはずです。