誠実性とは「私利私欲をまじえず、真心をもって 人や物事に対すること。」です。コミュニケーション能力の中でお話しした「利他の心」が誠実性です。誠実であれば、信頼を勝ち取ることができます。この信頼を勝ち取ることこそ仕事を上手く回すために一番重要なことです。仕事が早いとか正確な仕事を行うなども信頼を作りますが、人が人を信頼するか否かの根源は誠実さです。「チームワークを創るうえで一番大切なもの。」と学生に聞くと良く「全員の仲が良いこと。」という回答が返ってきます。仲が良い方が良いとは私も思いますが、学生に対しては「チームワークに仲の良さは必要ない。」と話します。さらに、チームワークを創るうえで一番必要なものは誠実さをベースにした信頼関係で、その信頼関係がチームを創ると付け加えます。

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私は教員ですが、同じ職場の教員たちと仲が良いかと言われると疑問です。一緒にアフターファイブを楽しむことは皆無です。また、教員というものそれぞれの自論を持って学生と向き合っていますので、考え方も違います。しかし、ありがたいことに学生に向かう誠実さ、共に働く同志ともいうべきチームメイト(教職員)に対する誠実さを持って仕事に取り組んでいると感じています。さらには、考え方が違うため、面接指導など正解のない仕事で、私と違う考え方を披露してくれます。我々をつなげているのは、信頼関係でありその根幹には「私利私欲をまじえず、真心を持って学生に対すること。」すなわち誠実性があるからだと感じています。また、そのことにいつも感謝しています。