JOB. HUNTING.
TEXT. BOOK.
就職活動が
人を成長させる
「素直さ・主体性・協調性」
社会人としての考えを
創る活動が就職活動
そのために今できること
理念
The best way to predict your future is to create it.-Peter Drucker
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだピーター・ドラッカー
降ってくる未来を待つのではなく、自ら未来をつかみ取る。就職活動を行うにあたり最も大切なことはこの気持ちです。また、就職はゴールではないスタートです。就職の先にある未来を明確にイメージし、そこに向かって決してあきらめないことが将来の幸せを創ります。未来を創るためには未来を創り上げる考え方が重要となります。その考え方を研究し続けるゼミが「就活ゼミ:ジョブハンティングゼミナール」です。
幸せな将来を創ることに早すぎるということはないです。是非、このホームページを使って、将来を考えて欲しいと考えています。
3-2 自分伝記から自己PRへ②
ここまでできた段階で、一言でこのエピソードを言い表すキャッチコピーを探します。この先輩にキャッチコピー決めようと言ったら、先生の言葉がすべてを言い表していると言ってきました。そのため、先生の言葉をキャッチコピーとして使用することに決め、そのままだと長かったため、
「伝統は口ではなく背中で伝えろ」
をキャッチコピーとして自己PRを組み立てることにしました。また、キャッチコピーは全体を示唆するものになるため、結論を最初に言うビジネス会話のセオリーから最初のフレーズにすることにしました。
次になぜ「伝統は口ではなく背中で伝えろ」という言葉が心に残る言葉になったかを「自分伝記」を見ながら考えます。キャッチコピーが「弱い部長だけど、一生懸命な姿、勝ちたいという強い思いをみせられたらいいな」という気持ちにぴったり合ったということが原因と考えサブコピーとして
「誰よりもバトミントンが好き」
「誰よりもバトミントン部が好き」
「誰よりも部員たちが好き」
の三つが原点、というフレーズを考えました。三つの同じようなフレーズにしたのは、プレゼンのセオリーである「三回繰り返すと印象に残りやすい」ことを取り入れたためです。また、強烈に「村上好き」の彼女が、最後のフレーズとして
「誰よりも○○(地元)が好き」
「誰よりも○○市民(地元市民)が好き」
「誰よりも○○市役所(地元市役所)が好き」
と韻を踏むことでより印象を残すようにしようと決めました。後は時系列でエピソードを入れ自己PRが次のように完成しました。
【自己PR完成型】
「伝統は口ではなく背中で伝えろ」高校時代部活で監督から言われたこの言葉を日々忘れずに過ごしていこうと考えています。
私は小学校から高校まで地域のクラブや部活でバトミントンを続けてきました。高校では部長としてバトミントン部を支える立場になったのですが、「実力も中程度で、まとめる力なんてない」と思っていた私にとって、部長として誇れることは「誰よりもバトミントンが好き」「誰よりもバトミントン部が好き」「誰よりも部員たちが好き」の三つしかありませんでした。それならば、この三つのことを伝え、皆が同じ気持ちを持つことを目標に部長として頑張ろうと考えました。
準備から練習まで日々の部活で、すべての行動を自ら率先してやることが、自分の気持ちを皆に伝える最短の道だと思い、道具の出し入れから、コート作り、練習の声出しと動き、後片付けや掃除まで、誰よりも早く、誰よりも動くことを心がけました。
そのような行動を繰り返すうちに、部員全員がキビキビとした動きで練習するようになるだけではなく、競い合うように準備や片付け、声出しを行ってくれるようになりました。また、私の知らないところで後輩が「自分たちが部に貢献するために何ができるか」というミーティングを開いていたり、部員全員で話し合って練習メニューを決めたりなど「みんなで戦う」という思いを部員全員が持つことができたことが最高に嬉しかったです。夏の県大会では、近年で最高のベスト16という成績をとることができ、部員全員で全員に対してありがとうと言い合って涙を流せたことが最高の思い出です。
将来御所で働くことが出来たら、○○市職員(地元市職員)として「誰よりも○○(地元)が好き」「誰よりも○○市民(地元市民)が好き」「誰よりも○○市役所(地元市役所)が好き」という気持ちを行動で示し、村上を盛り上げるために頑張って行きたいと思います。
この自己PRを聞いて、先輩はどんな人間と感じるでしょうか。「自立心」「協調性」「リーダーシップ」「熱意」「意欲」「気合」「意識の高さ」など色々なビジネス能力を感じませんか。あくまでも、エピソードの中から言いたいことを面接官に理解させる。そのためのエピソードであり、考え方や信念を見つけた経験や、使った経験から自己PRを作成していくことが、良い自己PRの作り方であることが理解していただけましたでしょうか。
ここで一番重要なのは、「自分伝記」のエピソードから、何をピックアップしてどのように構成するかです。この例の場合、気付きから信念が形成されるまでをしっかりとエピソードでつないでいます。だからこそ、きちんと信念が面接官に伝わると思いませんか。テクニックを使って印象に残るように組み立てはしますが、それより内容の真実味が大切です。さらには、別に流暢に自己PRを言うことが必要なわけでもなく、真剣に語ることができれば、発言がつまっても何も問題ないことも知っておいてください。